βグルカンとは
β(1→3)グルカンとは、植物や菌類、細菌など自然界に広く分布している成分で“多糖”の一種です。
グルカンにはαとβの2種類ありますが、強い免疫賦活作用、制癌作用があるという事から健康食品などで知名度が高いものはβグルカンです。特に花びらたけやアガリクス、メシマコブ、霊芝などが知られ、現在でも各機関で積極的に実験・研究されています。最近の研究では抗腫瘍作用や、抗ガン剤の副作用の抑制作用のほか、免疫活性の作用からアレルギーや糖尿病などへの効果が期待されています。
β(1→3)グルカンだけが持つ抗ガン作用
グルカンはαとβにわかれ、更にβグルカンは、大きく分けてβ(1→3)、β(1→4)、β(1→6)の3種類にわけられます。そのうちのβ(1→4)は紙の材料になる植物繊維セルロースのことをさします。ガン対策として注目され免疫系に大きな影響を及ぼすといわれるのはβ(1→3)、β(1→6)でとされていましたが、ある実験でβ(1→6)には抗ガン作用はないという結果がでています。つまりβグルカンといえども、抗ガン作用があるのはあくまでもβ(1→3)のみであり、β(1→3)以外のβグルカンを摂取しても免疫力活性や抗がん作用は期待できません。
本当にすごいβ(1→3)グルカンの働きかけ
抗ガン作用があると言ってもβ(1→3)グルカンはガンを直接攻撃するのではなく、腸粘膜に接触し刺激することで腸管免疫を活性化させて全身の免疫力を向上させています。白血球であるマクロファージやリンパ球のT細胞、NK細胞などの細胞の活性を上げることで免疫力を増強するのです。
研究の結果、β(1→3)グルカンは長期間(数ヶ月)、主に肝臓や脾臓に留まることが解っています。実は私たちやペットの体内にはβ(1→3)グルカンを分解する酵素は未だ確認されていません。ではどうやって分解されるのでしょうか?
β(1→3)グルカンは体内では主に酸素によって非常にゆっくりと自然に分解されると考えられています。そのため酵素で分解されるよりも長期間体内に留まる事ができ、その間に免疫を高めていくのです。
β(1→3)グルカンは体内に取り入れても分解・吸収ができないのに免疫力向上の効果があるのは、腸粘膜に触れるだけで腸管免疫細胞を活性化し、全身の免疫をあげることができるからなのです。
免疫賦活剤としてのβグルカン
ガン細胞の増殖や転移を抑えるのに化学療法を用いれば、副作用や後遺症が心配になる。やはり本来備わっている自然治癒力や免疫力を高める方法が何よりも大切だといえますね。免疫力向上として、注目されているのは免疫賦活剤としてのβ-グルカンです。
β(1→3)グルカンは、4つの型に分けられます。
- ゾル型(ランダムコイル)
- 一重らせん型
- 三重らせん型
- 不溶性
数十年前には、三重らせん型だけに、抗がん作用があると考えられていましたが、その後の度重なる研究の結果、ゾル型や一重らせん型でも抗腫瘍作用が認められる事が明らかになりました。
花びらたけのβ(1→3)グルカン
平成11年に株式会社ミナヘルスで培養された『ハナビラタケMH-3』は通産省工業技術院生命工学技術研究所に届けられ、受託番号FERM-17221として登録されました。
東京薬科大学では、ハナビラタケのβ(1→3)グルカンの抗腫瘍作用の実験を行うにあたり、水とキノコを長時間火にかけてエキスを抽出する方法と、熱湯で短時間煎じて抽出する方法で抽出液を集め、そこからそれぞれの行程でβグルカンを分離しました。
こうして得られた、抽出方法別によるハナビラタケのβグルカン量が右記の表です。



