対症療法と原因療法の違い

全ての病気や症状(結果)には必ずその原因が存在しますが、
西洋医学と東洋医学では、病気の捉え方が違います。
ここでは、両者の違いを比較してみます。

対症療法(西洋医学)
原因療法(東洋医学)
・細菌やウイルスなどの微生物
・先天的原因
・物理的外力
・化学的要因
・電磁波的要因
原因 全ての病気の原因は、自然治癒力の活性度
低下(神経や血液の流れの停滞)
・病気一元論
数限りない病気や症状に応じて多数の治療法あり
治療
方法
緊急に対症療法を行なう必要がある場合を除き、自然治癒力の停滞を解消することのみを行なう療法
・目前の症状・治療が当面の目標
・副作用がある。
・再発しやすい。
・急性の症状には、有効である。
・感染症(特に、急性の場合)に有力。
・外傷や腫瘍などの局所的な症状には、
 即効性がある。  
・他の症状は、同時には回復しにくい。

・診断が適確でないと、見当違いの治療と
 なってしまう可能性がある。
特長 ・目前の症状は、追わない。
・ほとんど副作用はない。
・再発しにくい。
・急性の症状には、遅いと感じられやすい。
・感染症には、非力と感じられやすい。
・対症療法ほどの即効性がでないことも
 ある。
・体全体の健康度が増進するので、他の
 症状も同時に回復することもある。
・診断が適確でなくても、見当違いには
 ならない。(原因不明でも対処が可能)


<対症療法について>
痛みや症状が悪化している部分に直接対処する治療法のこと。緊急時やおける一時的対策として大切な処置です。
 (例) ・高熱が出て頭を冷やす。
     ・火傷を冷水で冷やす。
     ・虫垂が破裂をおこすほど化膿している時などの開腹手術。
     ・骨折や脱臼を整復する。 etc

ただし、時間的に余裕があり慢性的な症状に対しては、一律に症状を目的として対処することには、疑問を感じる人が少なくありません。 なぜかといいますと、ほとんどの場合、症状のもっと奥には、それを引き起こす根本原因が、内在しているからです。他にもいくつか例をあげますと、、、

(例1)慢性頭痛に鎮痛剤を使って改善させる。
過食や運動不足からの高血圧高血糖がおこす頭痛だとしたら、病気を一層深く体の内に追込むことになる。 頭痛薬の常用による副作用からの頭痛のだったら、 一生涯鎮痛剤を飲み続けることになり、それによる弊害の悪循環を引き起こす可能性がある。仮に、脳腫瘍が隠れているとしたら、鎮痛剤を服用し頭痛が解消してしまうと、必要な手術の遅れにつながる危険につながる可能性がある。


(例2)風邪に解熱鎮痛剤、抗生物質を使って改善させる。
風邪による諸症状は、なぜ起こるのかをご存知でしょうか?発熱 ウイルスが体内に侵入してきたことを察知した生体は、脳幹の視床下部にある体温調節中枢が体温をあげることで、新陳代謝を活発にしてウイルスの不活性化を実施しています。解熱剤は、その働きを邪魔して、ウイルスが死滅することを妨げてしまうのです。抗生物質は、細菌に対しては有効ですが、ウイルスには効き目はゼロです。

咳中枢性鎮咳剤によって、せき中枢を麻痺させ、せき反射をストップさせることは、下記のような一連の自然治癒力の緻密な働きを全て抑え、ウイルスを体内に留め再発の可能性を残してしまいます。

 
  例) 口から異物(ウイルスなど) が体内に侵入すると、、、
     1)気道粘膜に刺激を受ける。
     2)脳幹の延髄にあるせき中枢に異物侵入の伝達が送られる。
     3)声門が開き空気を吸いこみ肺が拡張する。
     4)呼吸筋に運動指令が伝わる。
     5)声門は一端閉じる。
     6)肺が収縮して空気を圧縮する。
     7)声門が開く。
     8)咳が出て異物(ウイルスなど)が吐き出される。

頭痛、だるさ、関節の痛みなども、生体にとっては、何か異常サインを訴えかけるため、自らの体が自発的に起している症状です。動きたくないほどの症状は、体に安静休養を求めている証拠と言えるでしょう。

自然治癒力による症状発現と言う手段を使い、一生懸命に健康回復、維持に努めている機能が、動物には本能的に備わっています。 そのサインを無視し、体の表面にあらわれる症状を「忙しいから」とか「早く楽になりたい」という理由で、それを一時的に回避させる対症療法は、いくつかの問題点を含んでいることも確かです。


※だたし、対症療法の長所もあります。今後の医療のあり方として、対症療法と原因療法の
  融合が、重要ではないかと思います。


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