<症状と原因~毛が抜ける>
猫の毛が異常に多く抜ける・脱毛する症状で多いものはやはり皮膚病が原因のものです。中でも代表的なものはニキビダニ症(毛包虫症)・アトピー・ツメダニ症・糸状菌症など菌やノミ・ダニなどの寄生虫・アレルギーに伴うものです。現実的にアレルゲンの特定は非常に難しく、内臓疾患のない場合原因不明のまま対処療法しかできない事もしばしばあります。
食べ物が原因のときもアレルギーだけではなく、いつも同じものばかり与えていると栄養が偏ってビタミン不足により脱毛を起こす場合もあります。
その他に、猫が脱毛する時にあげられている病気は免疫異常や・腎臓病・糖尿病などがあります。皮膚病の場合は特に慢性化しやすく繰り返しやすいので、皮膚の正常な状態を保つ事に重要な役割である免疫細胞を正常に働くようにしなけれなければいけません。猫が体の左右対称に毛が抜けるとホルモン系の異常が原因が考えられます。ホルモン系の病気で代表的なものは、糖尿病と甲状腺機能亢進症(バセドウ病)です。
猫はストレスを受けると「毛づくろい」がなどで発散させようとします。健康な猫でも身体をよく舐めて毛づくろいをしますが、ストレスを感じている猫たちは過剰に行ないます。不思議と、飼い主の見えない場所や夜間にやっていて、気が付いた時には毛が薄くなっているというケースが非常に多くあります。
<考えられる病気~毛が抜ける>
ストレスによる脱毛症、心因性脱毛、アレルギー性皮膚炎、対称性の脱毛症、ノミによる皮膚炎、疥癬、白癬、肉芽腫、日光過敏症、ビタミンB欠乏症、ビタミンA欠乏症、クッシング症候群、ニキビ尾腺炎<対策・治療方法~毛が抜ける>
猫はデリケートな性格の持ち主です。飼い主や家族に冷たくされる・猫同士がケンカをして負けてしまう・食事の時間帯が変わる・寝ていた場所が移ってしまった理由でも十分考えられます。猫の気持ちになってストレスを与えないように改善してください。
飼い主さんにできる事は「掃除を徹底する」「皮膚を清潔にする」「フードの見直し」「ストレス回避の為、遊べる時間や場所を増やす」などがあげられます。こういった事を続ける事で、お薬を使わず自然に治る疾患もありますので続ける事が大切です。
内蔵疾患の要因のケースなら動物病院で診察を受けて血液検査の必要があります。ダニ・ノミの要因なら患部を清潔にすることがまず重要です。様々な治療方法や皮膚病の外用に漢方の軟膏やクリームやスプレー・薬などがあるので獣医師さんに相談してもらいましょう。