<症状と原因~よだれが出る、口から泡をふく>
健康な時でも猫は多少のよだれを出す事はありますが、気になる程のよだれはでません。気になる程よだれが出る場合は、何かトラブルが潜んでいるかも知れません。例えば歯周病や口内炎・歯ぐきに起きたガン・食道炎・熱中症・中毒・猫風邪・胃腸の病気などがあります。
口腔内が原因の場合、口の中のただれや、炎症が痛い為に飲み込みが悪くなったりしてヨダレが増えます。歯の間にそって歯ぐきが赤く炎症している場合歯周病の初期症状と考えられます。よだれに血が混じっているようならより悪い状態です。
猫は痛みがひどいと、前足で口を引っかく動作をします。急にこういった動作を始めた場合、口腔内で魚の骨等が刺さっていたり、異物がひっかかっている事があります。
猫が口を開けたままで閉じられないなら、あごの骨が骨折しているまたは神経の異常かもしれません。この状態が長く続くと食べられなかったり水が飲めなかったりし、脱水症状に陥ってしまうので迅速な対応が必要となります。口から泡を吹く症状なら、毒物・有害物質を呑みこんだ可能性があります。よだれ・泡を出している状態は大変危険ですので、緊急で病院へ連れていって下さい。
猫は口腔内に病気が発生しやすい動物です。ですから飼い主さんがときどき口臭や炎症・咬み合せなどを確認しましょう。歯周病などを避ける為にできれば歯を定期的に猫用歯ブラシで磨くのが望ましいですが難しい場合は、マウスケア用品等を上手に利用して歯周病などを予防したいですね。
<考えられる病気~よだれが出る、口から泡をふく>
食道炎、熱中症、歯周病、口内炎、歯根の吸収、口の中のガン、異物を呑みこむ、てんかんの発作、中毒、ネコエイズ、あごの骨の骨折、脳や神経の異常<対策・治療方法~よだれが出る、口から泡をふく>
①歯周病の予防 歯垢や歯石を取り除き、歯の表面を磨きます。病変部分には消毒殺菌用のヨード液を塗布し、また抗生物質を投与します。歯がぐらぐらしている場合は抜歯をする事もあります。②口腔内の予防 基本的には口内洗浄を行います。その後、抗生物質と抗炎症薬を投与します。栄養状態が思わしくない場合は水分ヤミネラルなどの栄養補給をし、他の病気も平行して治療をおこないます。