<症状と原因~水頭症>
猫の中枢神経の特徴としまして感覚系があげられます。強力な視覚と聴覚が、夜行性に肉食動物である猫に与えられた必然的な機能と考えられます。視覚の機能はずば抜けた能力を持っております。
子猫が異常に頭部が大きく、頭頂部の頭蓋が開いていたりする場合は、過剰に脳脊髄液が貯留しているなら水頭症の可能性があります。
臨床症状は失明していたり、急に興奮したり、一定の円を描いて回ったり、壁に頭を押しつけて、時には痙攣発作を起こしたりします。脳脊髄液が流れにくくなり大脳が圧迫されているための障害が起こります。
診断は泉門が開いている場合には超音波検査により脳脊髄液が貯留した脳室を確認することができます。子猫に限らず成人した猫(後天性水頭症)においても水頭症は起こりますが、犬に比べたら発生率も少ないです。
原因としましては、先天性水頭症の原因としては、胎児期に何らかの損傷が脳に起こったケースや、シャムネコなどの常染色体劣性遺伝形質を示してしまうケースもあります。後天性水頭症では、伝染性腹膜炎ウィルスなどによる感染症や腫瘍・交通事故などによる頭部外傷があげられます。
<対策・治療方法~水頭症>
犬のように脳室や腹腔内シャント術が適応となる場合もある場合も稀にあります。脳圧を下げるために副腎皮質ホルモン薬と利尿薬を与えます。