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犬の感染症の病気一覧

ウイルスや細菌・寄生虫等の病原体が体内に侵入し、様々な症状を引き起こす感染症。
感染経路も様々で、動物や虫などとの接触や、傷口からの混入、食べ物などがあります。

感染症はその症例・病状も多岐に渡りますが、軽い風邪も感染症の一つですが、命に関わるものもあります。中でもペット間だけで感染するものもあれば、飼い主に感染し、命を脅かすものなどもありますので、その最たるものの1つが狂犬病など怖い感染症なのです。
ですから濃厚な接触や糞便の処理などは、最低限の予防策は行うべきです。

予防法もワクチンなど確立されているものもあれば、感染するような場面を避けるしかないものもあります。ワクチンなど予防法があるものはできるだけ受ける事が望ましいでしょう。
※もちろんワクチンのリスクも念頭においておかねばなりません。

予防接種以外の自分達でできる予防策としては、先ほど言った濃厚な接触を避ける。
糞便の処理などは、速やかに行い、消毒などを施す。触れ合いの後は手洗い・うがいを徹底する。
ペットの体を清潔に保つ、ペットの健康管理等を定期検診などで行なっていく。などがあげられます。

<症状と原因~狂犬病>

狂犬病は、哺乳類や鳥類などすべての恒温動物に感受性がありますが、特に犬を始め、キツネ、オオカミ等犬の仲間が感染しやすい、ウイルス性の病気です。この病気の恐ろしさは、症状の悲惨なこともさることながら、いったん発病すると、現在の医学でも治療方法はまったくなく、その死亡率が100%に至るところにあります。

症状は眼をつり上げて鋭い目に変化・牙をむき・見るからに狂暴な風貌と風体で檻(おり)の中をうろつき、棒でも金網でも、目の前にあるものなら何にでも噛みついてしまいます。WHO(世界保健機関)が狂犬病予防キャンペーンと海外旅行での感染防止の為にのために制作し、世界各地で上映しているフィルムに登場する狂犬病にかかった犬の悲しい姿である。

その犬はやがて体がマヒし、ヨダレを大量に流しながらうずくまり、ついには死亡する。同じフィルムには、狂犬病にかかった、どこか外国の10歳前後の少年がベッドにしばりつけられ、もがき苦しむ姿も映っている。無残な話ですが、その子が助かる見込みはない。

20世紀末の現在、狂犬病の発生していない地域は、日本では最近ほぼゼロに近いです。中国・インド・東南アジアをはじめとするアジア地域、アフリカ、南北アメリカやヨーロッパなど、地球上のほとんどの国々では毎年、家畜や野性動物、さらには人間に感染する症例がいくつもある。

狂犬病ウイルスの主な感染事例は野性動物で、アメリカでは、スカンク・コウモリ・アライグマなどに多いが、それから広がって、牛、犬、ネコ、人にまで及んでいる。ヨーロッパでは感染したキツネやオオカミから伝染するケースが多い。アフリカやアジア、ことに東南アジアやインド亜大陸周辺では犬の症例がきわだっている。人を含め、哺乳動物すべてがかかる死の伝染病が狂犬病なのである。

<対策と治療方法~狂犬病>

狂犬病が疑われた場合には、関係当局へ連絡の後、獣医師により安楽死が行われ、脳の検査で狂犬病であるかどうかの確定診断が行われます。人間への感染の危険性から治療の選択はありません。

狂犬病の動物に犬がかまれると、唾液に含まれるウイルスが傷口から体内に侵入し、脳や脊髄、眼球、神経などをむしばんでいく。そして1,2週間の潜伏期ののち、それこそ狂ったように、人でも犬でも物でも何にでもかみつく狂躁期に入る。

そうなれば、誰でも狂犬病とわかるが、厄介なのは、それ以前の潜伏期にも唾液にウイルスが混じっており、かみつかれれば感染することだ。だから、感染地帯では、犬にかまれれば、まずこの病気を疑わなければいけない。

疑いが晴れるのは、かんだ犬を隔離して10日たっても発症しないことが実証されたとき。それまで、人間にも予防ワクチンを毎日打ち続けて体内に免疫ができるのを待つだけだ。毒ヘビのような血清はない。

<症状と原因~犬伝染性肝炎>

この病気は、犬アデノウイルスI型=CAV-I(以降このように記します)の感染によっておこる伝染病です。発症してしまった場合重篤な急性肝炎をおこし死に至ることもある恐ろしい病気です。

そして感染した犬の尿中には数カ月間にもわたりウイルスが排泄され続けるので大変感染力に富んでいます。初期には鼻汁、発咳、流涙とともに元気食欲の喪失、さらに41度にも達する高熱が見られます。

症状が進むと黄疸、腹痛、下痢、嘔吐、そして扁桃腺の肥大などがあらわれますが抵抗力の弱い仔犬ではこの時点で急死することもあります。成犬などで回復期に移行したものには、しばしば片目に角膜炎がおこり目が白く濁って見えるようになる(ブルーアイ)を呈することがありますが、自然回復することも多いようです。

<対策と治療方法~犬伝染性肝炎>

ウィルスを殺す有効な治療法はないため、対症療法・補助療法が一般的治療になります。7種混合ワクチンの中に組み込まれているアデノウイルス2型ワクチンで予防可能です。

とくに犬伝染性肝炎に対する免疫は効果的に働くので、このように他のウィルスを使っても良好な免疫ができる。

<症状と原因~犬ジステンバー>

ジステンバーウイルス(感染犬の分泌物)が、排泄物中に出るウイルスが 空気により伝播し感染する。特に冬期時、寒く乾燥した環境で伝染が強い。(-10℃で半年以上、4℃で7~8週、室温で7~8日、感染力を維持)

高い熱・目やに・鼻水・クシャミが出て、元気・職意欲がなくなります。また、嘔吐や下痢をしたり、ふるえやケイレンなどの神経症状を起こす場合もあります。特に子犬では、死亡率の高い伝染病です 。

ワクチンで予防できる病気ですので、幼犬時のワクチンと老犬になってからの、追加ワクチンを欠かさずに受ける事が大切です。

<対策と治療方法~犬ジステンバー>

抗生物質で細菌の二次感染を抑える対処療法を行います。その他、神経症状に対しても対症療法が行われ、さらに栄養や水分の補給を行って、体力の回復を高める努力が行われます。

<症状と原因~犬パルボウイルス感染症>

1978年にアメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス等で発症さてたのが始まりです。別名「犬コロリ病」と呼ばれていました。パルボウイルス感染症には「腸炎型」と「心筋炎型」の2種類があります。この腸炎型に侵された場合は、嘔吐と血液のような下痢をするようになります。このウイルスは感染力が極めて強く、ワクチン開発によりその勢力はかなり治まりましたが現在でも死亡率の高い伝染病です。ワクチンを接種してないで免疫のない子犬がかかった場合、心臓に病変が生じ2~3時間から1~2日で急死する事もあります。

パルボウィルスは、感染した犬の吐物や排泄物に大量に含まれているため、泥・ほこりと共にあらゆる所にばらまかれ経口的に感染します。感染した犬との接触やウイルスが付着した衣服などによる感染やノミによっての媒介、更には人間の靴などについて運ばれるとも考えられます。

このウイルスは強力なウイルスで,60℃に熱しても1時間は死滅しません。アルコール、クレゾール、逆性石鹸なども無効で、次亜塩素酸ナトリウム(ブリーチ),ホルマリンなどでようやく死滅させることができます。このため,環境中では数カ月以上生存できると言われています。

通常は感染後2日で、元気消失、衰弱、嘔吐、下痢がみられるようになり、徐々に食欲が廃絶。発熱については個体差があります。感染後適切な治療を受けた場合、約5-7日で免疫ができるため、その時期から快方に向かう事も期待できますが、治療が遅れると大変高い確率で死亡するとされている怖い病気ですので異変を感じた場合、すぐに適切な治療を行う事が大切です。

<対策と治療方法~犬パルボウイルス感染症>

パルボウイルス性腸炎と診断されたら、ほかの犬に感染させないようにすぐに隔離して、集中治療をおこないます。ウィルスを殺す治療法はないために、対症療法・補助療法が行われます。

これには、嘔吐、下痢によって失われた水分や電解質を補給する輸液療法と、腸内細菌の異常繁殖を防止する抗生物質療法があります。また、血清療法といって他の犬の血清を注射する治療法もあり、これは失われた栄養分の補給に十分効果があります。

予防方法としましては、幼犬時に犬パルボ不活性化ワクチンを3~4週間隔で2回注射して、その後半年後とに追加接種を行なう事により予防する事ができます。 このウイルスは伝播力が大変強いため、他犬との接触を経つ事だけで予防するのは困難です。必ずワクチンを接種しましょう。

犬パルボウィルスは、アルコールやクレゾール・石炭酸・逆性石鹸などの普通の消毒薬では効果がありません。家庭用では煮沸消毒をするケースか、薬局で市販されている次亜塩素酸ナトリウム溶液を約30倍に薄めて使用するのが有効的です。

<症状と原因~ケンネルコッフ>

伝染性気管気管支炎と呼ばれるこの病気は、単一の病原体によるものではなく、いくつものウイルス、細菌などが複合して病気を起こしているものです。

中でも重要なのがボルデテラと呼ばれる細菌で、それにジステンパーウイルス、アデノ 1型、2型、イヌパラインフルエンザウイルスも関係しています。

イヌパラインフルエンザウイルスは非常に弱いウイルスで、アデノ1型は犬伝染性肝炎ウイルスと同様です。しかし、これらのウイルスは飛沫中に含まれて空気中を飛ぶために感染力は強く、犬の呼吸器系に感染します。

しかし、致死的な感染になることは少ないとされています 症状 発作性の咳が特徴ですが、その程度や発熱の有無は様々です。上記のウイルスは気管支のかなり奥の方に感染しますが、細菌感染などが複合して、呼吸器系の広範囲が冒されます。

症状発現から通常は1週以内に免疫ができて回復します。しかしその後も、気管の部分を圧迫したりするとせき込むことがよくあります。特徴的な症状の中で、喉になにかがひっかかったような咳をします。ときには鼻汁を出すこともあります。進行すると元気や食欲がなくなり、肺炎になることもあります。

<対策と治療方法~ケンネルコッフ>

7種混合ワクチンの中に組み込まれているアデノウイルス2型ワクチンおよびパラインフルエンザウイルスワクチンでかなりのものが予防可能です。

プラズマと細菌に対しては抗生物質による治療が可能なので、感受性試験によって病原体に対して効力のある抗生物質を見つけて使います。

抗生物質は飲ませたり注射するよりも、気管支拡張剤と混合して、ネブライザー(吸入器)でのどに噴霧する療法が有効です。また、移行しないような十分な看護をします。

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