
寄生虫とは、他の生き物の体表や体内に棲みつき、その生き物から一方的に養分を吸いとって暮らす、それこそ「虫がいい」生き物たちのことである。そのなかで、ノミやダニなど、動物の体表・皮膚をすみかとするものを「外部寄生虫」といい、回虫類など、動物の体内をすみかとするものを「内部寄生虫」という。
生活環境が向上して衛生状態と栄養状態がよくなれば、人でも、犬・ネコでも、寄生虫に悩まされるケースは減ってくる。しかし天文学的な長い年月にわたり、地上、水中を問わず、あらゆる動物の体内に寄生してきた虫たちは、無類の適応力を発揮し、さまざまな感染手段を使って、みずからの宿主となる犬やネコ、人などの体内に潜入すべく全力を注いでいる。
そのなかで、犬に寄生して、現在、なお勢い盛んなものの代表が、一般にフィラリアと呼ばれる犬糸状虫や犬回虫、瓜実(うりざね)条虫などである。






