<症状と原因~気胸>
通常、胸腔と繋がっているのは気管のみで、空気の出入り口となっているのですが、ケガや病気によって胸腔に穴が空いてしまうと、そこから胸腔内に空気が入り込み、同じ胸腔内にある肺が広がるのを邪魔してしまいます。これにより呼吸が浅く、困難になり、運動する事が難しくなります。他に、原因となったケガや病気によって、よだれが見られたり、喀血や吐血、胸に痛みを感じ、触られるのを嫌がったりします。 原因となる病気は、主に肺炎や気管支炎などの呼吸器疾患ですが、激しい咳の衝撃によって、破れる事もあります。<対策と治療方法~気胸>
原因にもよりますが、呼吸器疾患が原因になっている場合は、気胸の内科療法を行いながら、その疾患の治療を行います。自力での呼吸が負担になる場合は針やメス等で胸腔に穴を開けて、胸腔内の空気を抜き、肺の呼吸を楽にします。重症の場合には、これを何度も定期的に行わなければならない場合もあります。
また、緊急を要する場合は酸素吸入を行い、全身の症状に対処していきます。事故などで大ケガをしている場合は外科手術が必要になるかもしれません。
逆に症状が軽い場合は安静にして内科療法を行うだけで治まる事もあります。