特に問題になっているのがアレルギー性皮膚炎
特に問題になっているのがアレルギー性皮膚炎です。かゆみを伴い、アレルギーの原因となるものを除かないと長い間、犬を苦しめる事になります。
アレルギーと言うと人の花粉症やハウスダストによるアトピーを思い浮かびますが、他にも牛乳や卵、ドッグフードの成分となっている大豆やとうもろこし、牛肉、豚肉等の食物や羊毛の毛布などによるものがあります。
ノミや細菌のアレルギーも原因の一つ
また、ノミや細菌のアレルギーも原因の一つ。ノミが体中を走っていても皮膚は何ともない犬もいますが、1~2匹でも皮膚炎を起こす犬はノミアレルギーが考えられます。通常皮の表面にいる細菌に対し、アレルギー反応を起こす犬もいて、そういう意味では、アレルギーの中に①外部寄生虫、②細菌が含まれると考えられます。
マラセチアという母様の真菌(カビ)の一種への感染の皮膚炎も非常に多いです。もともと健康な犬にも寄生していますが、アレルギーを持っていたり、抵抗力が落ちると増悪させてしまいます。ベタベタした脂っぽい皮膚炎になり、犬はとても痒がります。耳の場合は外耳炎になる事も多いです。
などがありますが、皮膚病と思いつつ実は甲状腺機能低下症 であったりと一概に皮膚だけにとどまらない病気もあるので注意が必要です。甲状腺機能低下症 で代表的なのが糖尿病です。フケが増えたり、肌が黒ずんだりする。その他、にきび?おでき?などと思っていたら、あれよという間に大きくなり実は腫瘍だったということもあるのです。もちろん良性の腫瘍も多いのですが、なかには悪性の腫瘍もあり、これは俗にガンと呼ばれるものです。悪性と良性の見極めの目安の一つにできものを軽くつまみ左右に揺すって見たときに、移動するような感じがすると良性であることが多く、動かない場合は悪性であることが多いです。
脱毛が見られた場合
脱毛が見られた場合、ダニ・ノミなどの害虫によるものが圧倒的に多いのですが、細菌によるものあります。完全に除去しないと何度も繰り返し炎症を起こし、いつまでも治りません。その為皮膚状態は悪化し、毛の生えにくい黒ずみカサカサした皮膚になってしまうので、しっかりと最後まで投薬し駆除することが大切です。
脱毛の原因として有名なのは、膿皮症(のうひしょう)・疥癬症(かいせんしょう)・ニキビダニ症・真菌症(しんきんしょう)・内分泌疾患・肉芽腫性脂腺炎ですが、なかには遺伝要素の強い黒色被毛脱毛症・カラーミュータント脱毛症という病気もあります。
上記のケース他どれにも当てはまらない場合
上記のケース他どれにも当てはまらない場合は、ストレスなどの精神的な要素を疑います。意外とストレスによる皮膚状態の異常や脱毛は少なくありません。まずは病院へ行き疾患がないかどうかの確認が必要です。
原因が明らかになった場合は、抗生物質などの塗り薬などで対処しつつ、環境の改善をしていきます。ストレスが原因の場合は、ストレスになりうる要因を減らし、自由にゆったりと暮らさせてあげる事です。特別なお薬が必要ない場合は、必要に応じて、スキンケア用品などを使用するといいでしょう。