<症状と原因~犬の血便>
血便は血液がどこに付着しているかである程度、出血の場所を想定する事ができます。ですから、驚いてしまうのはわかりますが、まずきちんと血液の付着具合を確認する事が大切です。
①便の周りに血液がついている場合...大腸後半から肛門の間での出血
②便の外・内関係なく全体的に混ざっている...小腸や大腸前半までの間での出血
上記はあくまでも目安です。獣医師に適切に説明する為にも、便を持って診察をうけるか、きちんと便の状態を説明できるようしっかり観察してください。
また何かの原因で下痢が始まり、3日目ぐらいになると、下痢便に血が点々と混じることがあります。これは、下痢が続いたことで腸内が荒れて出血した可能性があります。
1.室内で生活している犬で、特に夏などひんやりとしたフローリングやお風呂のタイルにベタッとお腹をつけて寝るのが好きな子がいますが、1時間も2時間もそのまま寝ているとお腹をすっかり冷やしてしまい、下痢する場合があるので注意が必要です。
2.寄生虫がいる寄生虫には何種類かあって、血便を引き起こす虫がいます。子犬だと、血便で血液を失い、寄生虫に体の栄養をとられて衰弱し、命に関わる場合もあるので寄生虫駆除が大切です。
3.ネギ中毒...症状がひどかったり、手遅れになると命に関わるので注意が必要な怖い状態です。ネギそのものは食べさせなくても、エキスを含んだ煮汁や他の物でも同じ事が起こります。血尿、嘔吐も伴う深刻な状態です。
4.伝染病に感染した...伝染病ウイルスを運んでくるのは犬だけではなく、家族全員が可能性があるので、きちんと予防注射を受けさせましょう。
また、便の色が黒っぽい場合も血便の可能性があります。特に黒いタール状の便は人間でも言われていますが、ガンなど病状が深刻な事が多いので早急に病院へ行く必要があります。
<対策と治療方法~犬の血便>
犬の排便後の処理の時、ウンチの色・大きさ・固さ・におい・などをチェックして、健康状態を見守ってください。
日常の様子を見ればわずかの異常を飼い主さんが察知できます。犬の血便による重い病気やケガなどに対して、素早く対処するができるようになります。