<症状と原因~耳血腫>
耳血腫とは、耳介(外耳の一部)の中の血管が何らかの理由により切れて、耳の軟骨と皮膚の間にその血液や分泌液が溜まっていくことで、その箇所が大きく膨れ上がる病気です。垂れ耳の子の方がかかりやすい傾向があるようです。耳介の中で血管が切れてしまう原因には、耳の炎症や、その他の耳の病気、怪我、自己免疫の異常、など様々です。痛みや痒みなどの不快感で頭を振ったり、首を傾けたり、耳を掻いたりします。また素人目でもわかるくらいに患部が大きく膨れます。
<対策・予防方法~耳血腫>
主に外科手術を行います。血腫を耳から抜き取るために切開するか、注射器を用います。その後、血液や分泌液が再度たまらないように縫合します。また、耳血腫の原因となった病気や怪我の治療も行います。術後はステロイドや抗生物質を与えます。このように治療法は確立されておりますが、外科手術により、耳の形が変わってしまう可能性があります。