<症状と原因~発熱>
健康体の犬が静かにしている時の体温(平熱)は、およそ38~39.2度前後です。そのため、体温計で計った時に40度を超えるようだと危険な状態(発熱)となります。他の症状としては、元気がない、食欲が落ちる、すぐに動けなくなる、よろよろ歩く等があります。このような症状が見られたら、発熱していないか体温を計ってみて下さい。
<考えられる病気~発熱>
感染症、中毒、炎症性の病気、気管支炎、肺炎、尿路感染症、熱中症、日射病、子宮内膜炎、子宮蓄膿症、悪性腫瘍
<対策・予防方法~発熱>
もしも発熱が起こってしまったら、すぐに病院に連れていきましょう。ただし、発熱は病気ではなく、病気の症状や兆候に過ぎません。解熱剤でただ熱を下げたところで、原因となる病気を治療しなければ意味がありません。きちんと検査をしてもらいましょう。また犬の平熱は犬種によって若干のズレがあります。あらかじめ健康な時に犬の平熱を調べておきましょう。また、夏場に犬を日陰のない場所に繋いだままにしたり、駐車してエンジンを切った車の中に残したままにするのは絶対にやめましょう。熱中症にかかり、命を落としてしまう事があります。仮に一命を取り留めても、脳に重大な障害が残る恐れがあります。散歩についても、犬は人間よりも地面との距離が近く、素足で歩くため、熱射病にかかりやすくなります。夏場は朝か夜に済ませるようにした方が良いでしょう。