<症状と原因~皮膚乳頭腫>
乳頭腫というのはいわゆる「イボ」の事です。その姿形が乳頭に似ているので乳頭腫と呼ばれています。よくみられるありふれた疾患ですが、猫には殆ど見られず犬に多い良性腫瘍です。老犬にできるものは非ウイルス性(単発型)のものが多く、頭やまぶた・肢に出来やすく特にオスに多い症状です。若い・幼い犬にできるものはウイルス性(多発型)が多く、カリフラワー状になってしまう事もあります。基本的には出血やその他感染症などがない場合は自然に退化する事が多い上、免疫ができる為、特に治療を必要とはしません。
とは言え、極稀ではありますが、悪性化し、扁平上皮癌と変化していく場合もあります。また、あまりにも腫瘍が大きい場合は凍結手術や電気メスなどにより切除することもあります。
<対策と治療方法~皮膚乳頭腫>
乳頭腫は目障りなこともありますが、切除する必要がある乳頭腫は出血や感染が起こっている場合や、それ以外に問題がある場合のみです。乳頭腫は治療をしなくても、自然に退縮します。皮膚や粘膜を作る扁平上皮の良性増殖したもので、通常はカリフラワー状に盛り上がった病変となります。幼犬にみられる多発型は、パピローマウイルスによるもので、頭部、眼瞼、肢端、口腔に発生します。老犬にみられる単発型になりますと、生殖器に発生し・肢端・頭部・眼瞼・非ウイルス性です。切除すれば治癒してきます。