<症状と原因~吐く>
猫の突然の嘔吐には心配な嘔吐とそうでない嘔吐(吐き出し)があります。
心配な嘔吐は例えば繰り返し吐く場合...腸閉塞や腎不全・腫瘍・寄生虫・腸重積など。加えて「よだれ」が出る場合は、胃や腸が重度の炎症をおこしている可能性もあります。更に下痢を起こしていたら、食中毒の可能性もあります。吐く前に苦しそうになき声・うめき声をあげるなら強い痛みがあります。子猫では体内に寄生虫がいると嘔吐する可能性もありますので寄生虫の検査が必要です。
また、便秘が原因な嘔吐も稀にあります。事故などの外傷による横隔膜ヘルニアも腸閉塞の原因となり嘔吐につながります。
嘔吐する以外にも、下記の該当すればすぐに病院へ行きましょう。
1、異物などの針・金属片・プラスチック・糸くず・肉や魚の骨を飲み込んでしまった。
2、嘔吐のほかに下痢もしている状態(伝染性腸炎などのウィルス)
3、口から吐いた物やよだれに血が混じっている。
4、雄ネコで、尿道閉塞がおきやすくて、放置してますと尿毒症によって吐いてします。
5、毒物などを食べてふらふらして意識をなくし神経症状が起きています。
このような症状がみられる時は、大至急で獣医師さんに診察してもらいましょう。
心配の無いものでは食べていたエサを急に吐き出すもの。消化前の食べ物を出す事を嘔吐ではなく「吐き出し」といいます。急いで一気に食べたり、小動物などを食べたりなど消化できないものを吐き出しとして出します。自然な反応です。また毛づくろいをして口から入った毛がボール状になって毛玉として吐き出される事もあります。調子の悪い時に草を食べてから吐胃の中を清潔にすることもあります。これらは一般的な正常な生理現象です。しかし好きな食べ物があっても関心を示さなく食欲がないと、何らかの異常が起こっている可能性があります。
<考えられる病気~吐く>
食べすぎ、異物を呑みこむ、毛球症、小動物を羽毛や毛ごと食べた、感染症腸炎、内部寄生虫、その他ウイルス感染症、尿毒症、中毒、リンパ腫、消化器の病気、巨大食道症、胃腸炎、腸閉塞、肝臓・すい臓の病気、糖尿病、甲状腺機能亢進症猫の突然の嘔吐には心配な嘔吐とそうでない嘔吐(吐き出し)があります。心配な嘔吐は例えば繰り返し吐く場合...腸閉塞や腎不全・腫瘍・寄生虫・腸重積など。