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犬の病気の症状別一覧

<症状と原因<症状と原因~熱中症、熱射病>

犬は人間のように汗腺から汗をかいて体温を冷やす事ができません。そのため、口を開けて舌を出し、たくさん呼吸する事で体温調節を図るのですが、この方法は方熱の効率がとても悪く、人間と比べると、はるかに熱中症にかかりやすいので注意が必要です。

犬が熱中症にかかると、大量のよだれを出し、口から泡を吹くようになります。呼吸も荒くなり、舌がたれさがります。更に悪化するとチアノーゼを起こします。これは大変危険な状態で、最悪命を落とします。万が一回復したとしても、重い障害が脳に残る可能性があります。

<考えられる病気~熱中症、熱射病>

熱中症、熱射病

<対策・予防方法~熱中症、熱射病>

犬は人間と比べて体が地面に近く、裸足で歩いているため、熱せられたアスファルトや太陽の照り返しの影響を強く受けます。夏場や炎天下の日は、決して日陰のない場所にリードを結びつけたままで離れたり、エンジンを切った車の中に置き去りにしたり、冷房と換気ができていない部屋に残したりしないで下さい。また気温や日差しが心配な時期は日中の散歩を避けて、朝や夜に連れ出すと良いでしょう。水が常に飲める環境を用意しておくのも忘れないで下さい。(ただし衛生上こまめに取り替えましょう)

もしも熱射病にかかってしまった場合は、直ちに日陰などの涼しい場所へ移動させて体に水をかけ、仰いで風を送って体を冷やします。水に塗らしたタオルをかけてあげるのも有効ですが、すぐにタオルが温まってしまうため、こまめに取替えましょう。ただし、回復しても、後に別の症状が起こる可能性があるので、そのまま動物病院へ連れて行って診てもらいましょう。

<症状と原因~かゆがる、頻繁に体をかく>

犬が頻繁に体を掻いたり、爪による引っ掻き傷や、歯による噛み傷が出来た場合、まず考えられるのは、皮膚に寄生するノミやダニ(毛包虫・疥癬)の寄生虫の感染や膿皮症やラセチア皮膚炎・疥癬などの感染症です。

その他、排気ガスやチリ・ほこり・花粉などを吸い込んだためや、合わないシャンプーや石鹸などによる皮膚の荒れやアレルギー性の発疹が出たためにかゆがるなどが多いです。更に外的な原因だけではなく、隠れた病気によって皮膚が過敏になっていることもあります。

病気として多いのは、内分泌疾患などの自己免疫性疾患によるもの、腫瘍や食事制限による栄養失調などです。このように皮膚病と言っても原因は様々ですが、いずれにせよ回復には時間がかかる傾向があります。

注意したいのが、原因がはっきりしないのに、市販薬を使うという事です。市販の強い薬や用途の違う薬を塗ったためにかえって悪化させる事も少なくありませんので自己判断でお薬を使うのはやめましょう。また、引っ掻きすぎてただれたりした時には更に治療が難しくなります。早めに獣医師に診てもらいましょう。


<考えられる病気~かゆがる、頻繁に体をかく>

寄生虫による皮膚病、アレルギーによる皮膚病、シャンプーが合わない、過敏症、膿皮症、肝臓の病気、腎臓の病気、自己免疫性疾患、栄養失調

<対策・予防方法~かゆがる、頻繁に体をかく>

梅雨時期から夏にかけて、湿気のために被毛が汚れやすくなるため、皮膚病にかかりやすくなります。丁寧なブラッシングやコーミングで被毛や皮膚の汚れを落とし、清潔に保ちます。ハウスなどは湿気がこもり、カビや細菌なども繁殖しやすくなりますので、まめに掃除や消毒をしてください。風通しのよい場所にハウスを移すのもよいでしょう。また、この時期にはノミやダニの予防と駆除も必要です。もし、皮膚の状態に異常が見られたとき(発疹があったり、フケが多くでたり、ひどくかゆがるなど)は必ず獣医師にみせましょう。

<症状と原因~ショック状態を起こす>

ショック症状とは、本来心臓血管系に異常が生じる事によって酸素が体全体に行き渡らなくなることですが、ケガや事故により大量の出欠をした場合や強いアレルギー反応が起こった場合や、重症の感染症にかかった場合にもショック状態を起こします。

ショック状態の前兆として以下の症状が現れます。

・意識を失って、呼びかけても反応せずに動かなくなる
・ケガからの出欠が多い
・高熱によって荒い呼吸を繰り返す
・皮膚や足の裏に触った際、普段より冷たくなっている
 (肛門から体温計を入れて測ると37.8度以下まで体温が下がっている)
・毛細血管の血流が低下している
 (指で犬の歯茎を強く押し続け、離した後、すぐに赤みが戻らない)


<考えられる病気~ショック状態を起こす>

心不全、アレルギー反応、熱中症、中毒、感染症、ケガによる大量の出血、異物を呑みこむ

<対策・予防方法~ショック状態を起こす>

ショック症状を起こしたら緊急事態です。可能であれば専門家(獣医師)に助言を貰いながら犬の状態を伝えて指示を仰ぎましょう。助言を貰いながら気道確保の他、呼吸や脈が無い場合には直ちに応急手当を行えれば一番です。その後、なるべく動かさないようにして、早急に病院へ連れて行き、診断・治療を受けさせましょう。

また常に獣医師に連絡がついたり、病院に連れて行くことができるわけではありません。脳死は心肺が停止して5分後から始まってしまいます。ある日突然ショック症状が起きた場合に備えて、事前に犬に対する応急処置(気道確保、人工呼吸法、心配蘇生法)を練習しておくと良いでしょう。

<症状と原因~よだれに異常がある(多量・臭いなど)>

人間と違って汗をかく汗腺が少ない犬は、もともとよだれを出す事で体温調節を行っていますが、ケガをしている可能性があります。ふだんよりも異常によだれが多くなったり、血が混じっていたり、あぶく状になったり、臭いがひどい場合には重大な病気にかかっている可能性があります。また、歯周炎や口内炎、消化器の病気やジステンバーやレプトスピラ症にかかっているときは、よだれがひどいだけではなく、発熱や咳も伴います。また、よだれに加えて吐き気がある場合は病気や異物を詰まらせて食道が閉じている場合があります。

<考えられる病気~よだれに異常がある(多量・臭いなど)時>

歯周病、口内炎、消化器の病気、てんかん、口腔のガン、ジステンパー、レプトスピラ症、狂犬病、重大なケガ、異物を呑みこむ、熱中症、食道炎、食道梗塞、中毒、乗り物酔い

<対策・予防方法~よだれに異常がある(多量・臭いなど)>

症状が多く出ているほど重い病気にかかっていますので、すぐに獣医の診断を受けてください。 なお、下唇が垂れている犬種や、口吻の短い犬種は、暑さ・病気・ケガとは関係なく普段からよだれを流します。

<症状と原因~出血している>

出血はその原因により症状が異なります。ケガによるものであればその箇所からの出血になりますが、体内で出血場合は口や鼻から流れ出るか、嘔吐物に混じるか、あるいは便や尿に混じります。

<考えられる病気~出血している>

日常のケガ、交通事故によるケガ、異物を呑みこむ、ガン、熱中症、中毒、鼻出血、急性腎炎、急性胃炎、胃潰瘍、出血性胃腸炎、肛門の病気、非尿器の病気、生殖器の病気、発情

<出血している時の対策・予防方法~>

出血は、原因が何であれ緊急事態です。まず、どこから出血しているのかを確かめて下さい。出血場所は体の内部と外部に分けることができます。外部の場合は出血した場所をガーゼ等を重ねてしっかり押さえます。致命的な外傷や、体内からの出血の場合は慌てて抱き上げたり動かそうとしたりせずに、安全な場所に移動させて獣医師を呼びましょう。

ケガ以外の外部からの出血の原因として、犬が皮膚ガンにかかっている場合があり、ガン病巣から血液やうみのまじった体液が流れ出る事があります。犬は非常にガンになりやすい動物で、とりわけ年をとった犬でのガンはめずらしくありません。日頃から犬の身体にさわり、被毛を逆なでるようにして皮膚に異常がないかどうかをチェックしていれば、ガンがひどくならないうちに発見し早期に獣医師に診断を依頼することができます。

<症状と原因~足が麻痺している>

首の骨や背骨に長期間負担をかけるような生活を続けてきたり、事故で背中を痛めると椎間板ヘルニアなどにより、下半身・全身にまひが起こります。脊髄や抹消神経が圧迫されるため、強い痛みや痺れを伴います。さらに悪化すると全身まひを起こし、痛みすら感じなくなります。

<考えられる病気~足が麻痺している>

椎間板ヘルニア、首の骨の異常、脊髄の損傷、肩関節の損傷、股関節の異常


<対策・予防方法~足が麻痺している>

軽度のヘルニアであれば安静を続けた後症状が改善される可能性もありますが、重度のものになると、手術で神経を圧迫している部分を除去しなければ、それまでの生活を取り戻す事は難しいでしょう。

予防策としては激しい運動は控える、リードを無理に引っ張ったりしない、階段や高低差のある場所を頻繁に上り降りさせない、室内外で床がフローリングの場合は足を滑らさないように絨毯等を敷く、正しい抱っこの持ち方を行う、抱っこから下ろす時に飛び降りさせない等があります。老犬やダックスフンドのような足が短い犬は特に注意しましょう。

<症状と原因~発熱>

健康体の犬が静かにしている時の体温(平熱)は、およそ38~39.2度前後です。そのため、体温計で計った時に40度を超えるようだと危険な状態(発熱)となります。他の症状としては、元気がない、食欲が落ちる、すぐに動けなくなる、よろよろ歩く等があります。このような症状が見られたら、発熱していないか体温を計ってみて下さい。



<考えられる病気~発熱>

感染症、中毒、炎症性の病気、気管支炎、肺炎、尿路感染症、熱中症、日射病、子宮内膜炎、子宮蓄膿症、悪性腫瘍



<対策・予防方法~発熱>

もしも発熱が起こってしまったら、すぐに病院に連れていきましょう。ただし、発熱は病気ではなく、病気の症状や兆候に過ぎません。解熱剤でただ熱を下げたところで、原因となる病気を治療しなければ意味がありません。きちんと検査をしてもらいましょう。また犬の平熱は犬種によって若干のズレがあります。あらかじめ健康な時に犬の平熱を調べておきましょう。

また、夏場に犬を日陰のない場所に繋いだままにしたり、駐車してエンジンを切った車の中に残したままにするのは絶対にやめましょう。熱中症にかかり、命を落としてしまう事があります。仮に一命を取り留めても、脳に重大な障害が残る恐れがあります。散歩についても、犬は人間よりも地面との距離が近く、素足で歩くため、熱射病にかかりやすくなります。夏場は朝か夜に済ませるようにした方が良いでしょう。

<症状と原因~歩行異常、骨折>

歩行異常の症状として、フラフラして歩く(神経麻痺・脳の障害)、足を引きずって歩く(股関節の異常・骨折・脳の障害)、片足を上げて歩く(骨折・ケガ・脳の障害)足の形がおかしい(股関節の異常・脱臼・くる病)などがあります。また他に、歩く事を嫌がったり、歩くときに痛みを感じていたり、階段の上り下りが嫌がったりというのも異常の症状です。




<考えられる病気~歩行異常、骨折>

ケガ、骨折、脱臼、脳の障害、骨のガン、股関節形成不全、レッグ・パーセス病、ひざの靭帯の断裂、内耳炎、前庭炎

<対策・予防方法~歩行異常、骨折>

散歩や運動中に枝やトゲなどが刺さったり、ガラスの破片を踏んで足をケガした場合は異物を取り除き、消毒すれば1~2日で治ることがあります。しかし、傷口が大きかったり、出血が酷いようであれば急いで獣医師に診断してもらいましょう。また外傷がない場合(骨折や脱臼、病気が原因の場合)は緊急事態です。飼い主が治療する事はできないので、直ちに動物病院へ連れて行かなければなりません。

また、何か異常が起きた時にすぐに気づけるよう、日頃から普段の立ち姿や歩き方などをちゃんと確認しておきましょう。

<症状と原因<症状と原因~呼吸異常、咳>

運動後や興奮した後に呼吸が荒くなるのは正常なことですが、起因が何もない時に呼吸がおかしくなったら、重大な病気やケガの可能性があります。症状としては、苦しそうな呼吸をする、浅くて早い呼吸をする、たんが絡んだような咳をする、咳をする、等があります。


<考えられる病気~呼吸異常、咳>

ケガ、のど・気管支の異物、心臓の病気、フィラリア症、呼吸器の病気、腎臓の病気、ガン、ケンネルコフ、菜犬寄生虫、中毒

<対策・予防方法~呼吸異常、咳>

呼吸の異常や咳は深刻な病気にかかっている場合がありますので、直ちに獣医師に診断・治療を行ってもらう必要があります。何時ごろから異常が出たのか、どんな時に酷くなるのかを獣医師に具体的に伝えてください。

<症状と原因~チアノーゼ>

血液中の酸素が著しく不足した事により、唇が青~青紫色に変色します。 皮膚病の症状としては、ホルモン分泌異常の場合は耳の毛が薄くなり、やがて四肢以外の全身の毛が抜けていきます。寄生虫や細菌による場合には円形・楕円形状の部分的な脱毛が起こり、湿疹がになる事もあります。




<考えられる病気~チアノーゼ>

熱中症、低体温症、肺炎、ケガによる出血、心臓の病気、異物を呑みこむ、中毒、寒さ

<対策・予防方法~チアノーゼ>

病気やケガだけではなく、熱中症や寒さにより低体温になった時等にも起こりますので注意が必要です。チアノーゼは命に関わる緊急事態です。直ちに獣医師に診断してもらいましょう。

<症状と原因~毛が抜ける>

犬の毛が抜ける原因で一番に考えられるのが疥癬や白癬などの皮膚病・ノミアレルギーなどの寄生虫によるものです。ですが中には肥満細胞種というガンや甲状腺機能低下症・クッシング症候群などの病気によるものもありますので脱毛=皮膚病という事ではありません。残念ながら毛の抜け具合などから判断する事はできませんので、まずは獣医師の診断が必要です。

脱毛の原因がホルモン分泌異常の場合は耳の毛が薄くなり、やがて四肢以外の全身の毛が抜けていきます。寄生虫や細菌による場合には円形・楕円形状の部分的な脱毛が起こり、赤くなったり湿疹ができる事もあります。

心配のない脱毛に、換毛があります。犬は春ごろと秋ごろに著しく脱毛します。この現象を換毛期と呼びます。これは気温の上昇や下降に身体が反応して、それぞれの環境に適した状態に毛が生え変わる(換毛)ためのもので病気ではありません。また普段から季節に関係なく、常に少しずつ抜け代わり、そのあとに新しい毛がはえて正常な状態を保ちます。換毛期であれば、大量に毛が抜け驚くかも知れませんが特に心配ありません。


<考えられる病気~毛が抜ける>

換毛、クッシング症候群、脱毛症、寄生虫による皮膚病、ノミアレルギー、毛包虫症、疥癬、白癬、ホルモン性皮膚炎、精巣の腫瘍

<対策・予防方法~毛が抜ける>

換毛期の季節以外に、全身の毛または一部の毛が異常に抜け落ちるようなら、皮膚病・ホルモン分泌異常・外部寄生虫などが考えられます。脱毛の原因は素人にはわかりにくく、放置すると症状が悪化したり、慢性化してしまいますので直ちに獣医師に診てもらいましょう。

<症状と原因~便秘>

食事量が少なかったり、排泄器官の異常や病気によって、排泄する時間や場所にて、いきんでいたり、排泄の姿勢をとっているのにも関わらず排便をしないようになります。(ただし食事量が多過ぎても排泄物が腸を通りにくくて便秘を招く可能性もあります)




<考えられる病気~便秘>

繊維質の過剰摂取、排便の環境の不適切、肛門周辺の毛のかたまり、前立腺肥大、脊髄の異常、骨盤の骨折、会陰ヘルニア、下半身のケガ、カルシウム(骨)の過剰摂取、甲状腺機能低下症、肛門嚢炎、先天的な異常(鎖肛)

<対策・予防方法~便秘>

体の異常や病気によって便秘になる場合、その原因が直前の便に出る事もありますので、日頃から便の形状や色はチェックしてあげましょう。粘液や血液が付着していたりする場合、排泄時の痛みから排便を拒んでいる事もあります。

被毛の長い犬種では、肛門周辺の毛がかたまり肛門を塞いでしまうために便が出なくなる事があります。このような場合、日ごろから肛門のまわりの被毛ブラッシングをしたり、伸びすぎた被毛を適度に切りそろえてやることで予防できます。

腸のためにと繊維質の多い食べ物であるサツマイモやキャベツなど与え続けると、逆に多すぎる繊維質によって便が硬くなり、便秘になりますので注意しましょう。

神経質な犬では排便しにくい環境におかれているためにおこる事があります。その場合にはトイレ周りを清潔にしたり、場所を変えたりするなどして対策して下さい。

<症状と原因~目のケガ(裂傷、脱出)>

特にペキニーズやシーズーなど目が大きく露出した犬種の場合は、犬同士のケンカや衝突、興奮により眼球が外へ飛び出してしまう場合があります。

<考えられる病気~目のケガ(裂傷、脱出)>

角膜裂傷、眼球脱出、犬同士のケンカ、交通事故によるケガなど

<対策・予防方法~目のケガ(裂傷、脱出)>

眼球が脱出してしまった際には水につけたやわらかいタオルなどで目を押さえ、とにかく急いで獣医師に連絡をとり緊急の処置を受けてください。

<症状と原因~水を頻繁、多量に飲む>

水分不足になっているわけではないのに、脱水症状になったり、いつもと比べて驚くほど大量の水を飲んだり、水を飲む回数が 多くなったりします。

大量の水を飲み、大量のおしっこをする事は、多くの病気の症状に
挙げられる異常のサインです。



<考えられる病気~水を頻繁、多量に飲む>

糖尿病、腎不全、甲状腺機能亢進症、膀胱炎、尿崩症子宮蓄膿症、クッシング症候群



<対策・予防方法~水を頻繁、多量に飲む>

下記が各犬種の体重ごとの一日に飲む水の量の目安です。気温や運動量、環境にもよりますが、これよりもあまりにも飲む量が多い日が続く場合、普段と比べて急激に飲む量や回数が多くなった場合には速やかに獣医師の診断を仰ぎましょう。

・マルチーズ/体重3kg 150cc前後
・ウェルシュコーギー/体重10kg 500cc前後
・スタンダードプードル/体重20kg 1000cc
・ゴールデンレトリバー/体重30kg 1500cc
※体重1kgあたりおよそ50cc前後が目安です。

多飲多尿の時には以下のように生活環境を整えてあげましょう。

・トイレを清潔にする
・いつでも水が飲めるようにする
・散歩の回数を多くする

<症状と原因~便に異常がある(下痢・血便など)>

内臓や消化器官の病気の場合は、症状は各病気により異なります。

犬(成犬)が牛乳を飲むと下痢をする場合があります。これは人間にもよく見られる症状と同じですが、犬は人間よりもはるかにリスクが高まります。牛乳の成分中に含まれまる乳糖成分を消化する酵素が不十分の為に乳糖不耐性がおこるためです。他には食べ物と合わない場合(食物アレルギー・食物不耐性)、一度に大量に食べ過ぎた場合にも下痢の状態になってしまう時もあります。

下痢を起こし、血便をするようになった場合は、肝臓病や寄生虫が疑わしいですが、食べ物が便として排泄されるまでには、食道や胃・大腸などを通過するので、それらの通過する器官で出血が起きていれば血便として出てきます。目安として便全体に血がついている場合は、小腸や大腸前半からの出血が考えられ、便の外側の血は大腸後半からの出血が疑われます。ドス黒いタール状の便が出ている場合は病状が深刻な場合が多いのですぐに病院へ行くべきでしょう。

細菌やウィルスに感染した時に下痢を起こすケースがあります。場合によっては同時に下痢と発熱があり体温を測って39.5℃前後より高いなら感染の可能性があります。その場合、下痢が2日間以上続いたり、水状のような便・黒や茶色のタール便が出ます。また、体内に多数の寄生虫がいたりして慢性的なすい臓病等にかかっての負担や、精神的にショックを受けてしまうのも下痢の原因となってしまいます。


<考えられる病気~便に異常がある(下痢・血便など)>

胃・腸の病気、肝臓の病気、すい臓の病気病、下痢、腹部の腫瘍、感染症、ジステンパー、内部寄生虫、パルボウイルス感染症、犬伝染性肝炎、レプトスピラ症、中毒、過食、精神的ショック、ストレス

<対策・予防方法~便に異常がある(下痢・血便など)>

軽い下痢症状は、下痢止めの薬と味をつけたおかゆのような消化のよい食べ物を与えて安静にさせるか、1日くらい絶食させることで翌日には治ってしまうこともあります。回復したら下痢の要因をとりのぞきましょう。下痢が何日も続いたり、下痢と嘔吐をおこした時に、放置しておくと犬の生命にも最悪かかわってしまいます。家庭では手におえないので早めに獣医師さんの治療が必要です。

また、普段一緒に過ごしている家族が何日か家を留守にしたり、ワンちゃん自身がどこかへ預けられたりした時にはストレスで下痢や血便が起きることがあります。もとの環境に戻れば犬の精神状態が落ち着いて、ほとんどの場合治ります。ただ、ひどい下痢が続いて環境が戻っても長期間治まらないようでしたら、動物病院で治療を受けてください。

<症状と原因~血尿・尿に異常がある>

犬がしばしば尿をする、あるいは排尿の量が少ないなどの場合や、たびたび水を飲み排尿の姿勢をくり返すなどは尿路結石か前立腺の異常、膀胱炎が疑われます。




<考えられる病気~血尿・尿に異常がある>

フィラリア症、尿毒症、急性腎不全、腎炎、子宮蓄膿症、糖尿病性ケトアシドーシス、消化器の病気、悪性リンパ腫、腹部の腫瘍、事故による頭部強打、感染症、内部寄生虫、中毒 、異物を呑みこむ


<対策・予防方法~血尿・尿に異常がある>

結石が尿路をふさぐと尿がほとんど、あるいは、まったく出なくなり犬は大変苦しむので、すぐにでも病院に連れて行ってください。尿がまったく出なくなる尿閉を起こすと高度の尿意頻発、冷汗、不安感、苦悶状態などの症状が出て、犬は2~3日間苦しんだ後、死に至ったりします。

便が健康状態の目安であるように、尿もまた体の異常をすぐにあらわします。飼い主が犬の健康な時の尿の回数や色を知っていれば、何らかの変化が生じた時にはすぐに気付くはずです。日ごろから注意して見ておくようにしましょう。

<症状と原因~吐く・嘔吐する>

犬が嘔吐する原因は沢山考えられます。巨大食道症・腹膜炎・胃腸炎・肝臓疾患・脳疾患など部位も様々です。ですが吐き気があるのに吐けない場合は、胃捻転・十二指腸潰瘍・フィラリアなどが考えられます。

実の所、犬の嘔吐で一番多いのは過食や食中毒なのですが、先に上げた病気(もちろん他の病気である場合も)である可能性もあるので、血が混ざっていないか、また食後などどのタイミングで嘔吐するのかをチェックする必要があります。

ちなみに消化の始まっているものを「嘔吐」、消化されていないものを「吐き出し」と呼び区別しています。「嘔吐」と「吐き出し」を見極めることで、ある程度原因をさぐることができます。一般的に嘔吐の場合は胃腸にトラブルが見られ、吐き出しの場合は食道のトラブルが見られる事が多いです。ただし、これらだけに当てはまるケースばかりではありません。胃腸のトラブルが原因の嘔吐ではなく、腎臓や肝臓などのトラブルによるもの、食道のトラブルではなく、実は嚥下困難(飲み込みが悪い)による吐き出しなどもあるので、きちんと原因を突き止めることが大切ですね。

また、病気ではなく、体を正常に保つための生理現象として嘔吐する事があります。散歩の途中で道路わきの草を食べ後で吐き出す、もしくは味の濃い餌を食べて吐くなどは正常な行為なので問題ありませんが、このような理由もないのに嘔吐を繰り返す場合には、それは病気や中毒のサインとみなくてはいけません。特に一日のうちに何度も繰り返し吐く・吐き気をもよおす、いかにも苦しそうに吐く、激しく吐く、吐いたものの中に血や異常な内容物が混じっているなどの症状が見られる場合には重大な病気を患っている可能性があります。


<考えられる病気~吐く・嘔吐する>

フィラリア症、尿毒症、急性腎不全、腎炎、子宮蓄膿症、糖尿病性ケトアシドーシス、消化器の病気、悪性リンパ腫、腹部の腫瘍、事故による頭部強打、感染症、内部寄生虫、中毒 、異物を呑みこむ


<対策・予防方法~吐く・嘔吐する>

嘔吐した後に平然としている場合は、特に心配ない事が多いですが、吐いた後にぐったりとしていたり、いつもと様子が違うようであれば、病気によって引き起こされている可能性があります。また、基本的に嘔吐した後は12時間前後は絶飲食です。食事は元気があれば24時間抜くのが理想的です。ただし、絶飲食しても尚、嘔吐が止まらない場合は、体力の消耗と脱水症状が心配ですので、病院で診察をしてもらいましょう。

<症状と原因~頭・耳を痒がる>

犬が頭を頻繁に振ったり、触るのは強い痒みや痛みを感じている時です。または異物が入って不快感を感じているかも知れません。犬の耳の中は人間とは構造が違うため、通気性が悪くなっています。その為外耳炎などの病気を起こすことが多々あります。犬が頭を振るときは大抵耳のトラブルが起こっています。耳の中に水や虫が入っている、もしくは寄生虫がいるなどでそれを外へ出したいための行動です。耳の後ろを掻く仕草は、炎症や寄生虫などによる痒みが起こっているシグナルです。又犬の耳は平衡感覚を司る重要な器官ですから、耳に異常が起こっていると歩き方がふらつくなどが起こります。耳掃除は飼い主では難しく、また危険も伴いますので、獣医さんに見てもらうのがベストでしょう。



<考えられる病気~頭・耳を痒がる>

●耳ダニ ●中耳炎 ●外耳炎 ●アレルギー ●異物 ●寄生虫 ●腫瘍 ●炎症


<対策・予防方法~頭・耳を痒がる>

梅雨時期から夏にかけて、湿気のために被毛が汚れやすくなるため、皮膚病にかかりやすくなります。丁寧なブラッシングやコーミングで被毛や皮膚の汚れを落とし、清潔に保ちます。ハウスなどは湿気がこもり、カビや細菌なども繁殖しやすくなりますので、まめに掃除や消毒をしてください。風通しのよい場所にハウスを移すのもよいでしょう。また、この時期にはノミやダニの予防と駆除も必要です。もし、皮膚の状態に異常が見られたとき(発疹があったり、フケが多くでたり、ひどくかゆがるなど)は必ず獣医師にみせましょう。

<症状と原因~脱水を起こす>

住環境や病気などの原因で脱水症状を起こすと、犬の皮膚から弾力性が失われ、皮膚をつまんで離してもすぐに戻らなかったり、目や口の粘膜が乾いたり、目元がくぼんだりといった症状が出てきます。さらに悪化するとショック状態になり、生命が危険にさらされます。

<考えられる病気~脱水を起こす>

熱中症、腎炎、急性腎不全、急性胃炎、下痢、重い感染症

<対策・予防方法~脱水を起こす>

住環境に気をつける事は勿論ですが、お出かけや旅行時に、犬を炎天下の中、ひかべ下も無いところに結びつけたり、駐車中の車の中に置き去りにすると脱水を起こし大変危険です。もしも脱水症状が出たら、スポーツドリンクや砂糖を溶かした水を口から直接与えます。ただし、普通の水を急に飲ませると電解質のバランスを崩し、症状が悪化する事もありますので注意しましょう。病院が近ければ点滴などで水分と栄養分を補うという方法もあります。

<症状と原因~元気がない>

私たち人間同様に、犬も体に不調が起こると元気がなくなります。飼い主さんであれば、いつもと違う様子にすぐに【元気がない】と気が付くことができると思いますが、一般的には

•好きなものを与えても食べようとしない
•散歩に行きたがらない
•下を向いて辛そうに歩く
•反応が鈍い

などが判断基準のひとつになります。




<考えられる病気~元気がない>

精神的に落ち込む、ケガ、先天性の心臓の病気、肝臓の病気、内分泌の病気、慢性腎不全、ガン、内部寄生虫、中毒

<対策・予防方法~元気がない>

単に元気がないだけでなく、食欲がない、発熱している、鼻水が出ている、よだれが出ている、下痢をする。体が震える、体に一部をしきりとなめる、歩き方がおかしい、呼吸が荒い、など何らかの症状が見られる場合があり、それらの症状から原因を推測することが出来ます。

犬を含め動物が元気をなくすのは、あらゆる病気や怪我に共通するサインです。もし、犬に元気がなく、はっきりとした原因が分からない際には速やかに獣医師に見てもらいましょう。

<症状と原因~犬の体重が太る・痩せる>

体重が増えてきた場合に考えられるのは避妊や去勢によるホルモン異常が原因であることが多いです。その他、食事の与えすぎ、運動不足が大部分を締めます。問題なのは体重が減ってきている場合です。多くの場合、背景に病気発症が見られます。食欲はいつもと変わらないのに、体重だけが減少していく場合がもっとも怖い体重の減り方です。糖尿病や癌、心臓病の可能性があります。また内臓疾患だけでなく、フィラリアなどの寄生虫の可能性もあります。腸に問題がある場合も消化不良・吸収不良を起こし、痩せて生きます。徐々に体重が落ちる場合は、慢性的なものが考えられますが、急激に体重が落ちる場合は大きな病気がある可能性が考えられます。



<考えられる病気~犬の体重が太る・痩せる>

肥満、心臓の病気、胃腸の病気、すい臓の病気、ガン、運動不足、栄養失調、糖尿病、クッシング症候群、内部寄生虫、甲状腺機能低下症、不妊手術


<対策・予防方法~犬の体重が太る・痩せる>

対策・予防方法・・・
日頃の運動量が少ない犬に、たくさんの食事与えたことが原因で太ってしまった場合には、食事内容の見直しと適度な運動を行い、適正体重に戻しましょう。逆に、急激に痩せてきた場合、単なる栄養失調が原因になることもありますが、深刻な病気が原因になっている可能性があります。どちらにしても一度診察を受けた方が良いでしょう。

<症状と原因~痙攣(けいれん)、ひきつけ>

様々な病気や精神的な問題によって、犬も人間同様に体が震えて止まらない状態に陥ります。また、お腹や背中に痛みの原因がある場合の症状として体が震える事があります。脳に異常がある場合は突然倒れて発作を起こし、痙攣しながら、口をパクパク動かしたり、泡を吹いたり、手足を突っ張ったりバタつかせたり、失禁したりといった症状が重複して発生します。




<考えられる病気~痙攣(けいれん)、ひきつけ>

強い痛み、低体温症、脳や神経の異常、低血糖症、尿毒症、内分泌の異常、中毒、狂犬病、ジステンパー、破傷風、不安・恐怖・悪寒

<対策・予防方法~痙攣(けいれん)、ひきつけ>

過去の体験や雷などで犬が不安や恐怖を感じて震えが止まらない場合には、犬を優しく抱きしめて、話しかけて、安心させてあげましょう。一時的な寒さにより、体を震わせて体温を上げようとしているなら、暖かい場所へ移してあげれば次第に震えは収まります。

病気によるものであれば、至急専門医のもとへ連れて行きましょう。ただし、発作により痙攣している場合は、むやみに犬の体に触れたりせずに、犬の近くにあるものを遠ざけ、首輪やリードを外し、呼吸の様子を確認して、犬が落ち着くまで待ちます。(ただし呼吸や脈が止まっている場合は除きます)発作後15分ほどは犬自身の意識が混乱していますので、それを待ってから犬を病院まで連れて行きましょう。

<症状と原因~目に異常がある(涙目/目やに)>

角膜や結膜に異常がある場合や、逆さまつげや感染症にかかっている場合に目やにが出る事があります。また、病気の時の目やには、乾燥せずに、膿のように黄色くドロッとしています。他に、流涙症にかかると涙が止まらなくなる症状が起きます。

<考えられる病気~目に異常がある(涙目/目やに)>

角膜炎、結膜炎、逆まつげ、感染症、乾性角結膜炎、眼瞼内反症、眼瞼外反症、チェリーアイ、流涙症、全身的疾患


<対策・予防方法~目に異常がある(涙目/目やに)>

犬の目は地面に近いところにあるため、ゴミや砂が入りやすく、目の病気にかかったり、ケガをする恐れがあるので、目やにや涙以外にも、目が腫れていないか、白っぽくなっていないか、外出後には特にチェックしてあげましょう。目に異常が見つかった場合、飼い主が治療を行う事は困難ですので、獣医師に任せましょう。

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犬がこんなときに…症状別対応

吐く・嘔吐する
かゆがる、頻繁に体をかく
毛が抜ける
呼吸異常、咳
脱水を起こす
熱中症、熱射病
頭・耳を痒がる
目に異常がある(涙目/目やに)
血尿・尿に異常がある
便に異常がある
水を頻繁、多量に飲む
足が麻痺している
目のケガ(裂傷、脱出)
痙攣(けいれん)、ひきつけ
便秘
ショック状態を起こす
犬の体重が太る・痩せる
出血している
チアノーゼ
よだれに異常がある
元気がない
歩行異常、骨折
発熱

犬がこんなときに…病気別対応

感染症の
病気
ケンネルコッフ
犬パルボウイルス感染症
犬ジステンパー
犬伝染性肝炎
狂犬病
腎臓の病気(腎臓病・腎不全) 腎臓の病気(肝臓疾患)
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その他の病気 下痢
水便
血便
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肥満
犬の年齢(おおよその目安です)
(年) 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
小型犬(歳) 18 22 26 30 34 38 42 48 52 56 60 64 68 72 76 80 84 88 92 96
大型犬(歳) 19 24 28 33 37 42 46 51 55 60 64 69 73 78 82 87 91 96 100 105

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