<症状と原因~急性膵炎>
膵炎は、急性膵炎と慢性膵炎とに分かれます。またそれらの中間型のようなものもあるようです。急性膵炎とは突然に発症する膵臓の炎症です。慢性膵炎は持続的に起こる炎症性の疾患で、永久的にその機能が障害される可能性があります。激しい嘔吐がある時や腫瘍や異物などで膵管が閉塞した時、事故などで膵臓を傷つけた時など様々な原因で活性化された膵酵素(すいこうそ)によって自分の膵臓が消化されてしまい、膵臓やその他の主要な臓器に炎症と障害が引き起こされる病気です。
急性膵炎は慢性膵炎よりも多く診断される傾向にあります。 年齢、性別、品種による好発傾向はあまり認められていませんが、わずかにミニチュア・プードル、ミニチュア・シュナウザー、コッカー・スパニエル、ウェスティに多いと言われます。症状としてはあまり、特異的なものはなく、これがこの病気の診断をさらに難しくしているようです。中年齢以上の犬での発症が目立ち、雌の方が発生率が高い傾向があります。