<症状と原因~毛が抜ける>
犬の毛が抜ける原因で一番に考えられるのが疥癬や白癬などの皮膚病・ノミアレルギーなどの寄生虫によるものです。ですが中には肥満細胞種というガンや甲状腺機能低下症・クッシング症候群などの病気によるものもありますので脱毛=皮膚病という事ではありません。残念ながら毛の抜け具合などから判断する事はできませんので、まずは獣医師の診断が必要です。
脱毛の原因がホルモン分泌異常の場合は耳の毛が薄くなり、やがて四肢以外の全身の毛が抜けていきます。寄生虫や細菌による場合には円形・楕円形状の部分的な脱毛が起こり、赤くなったり湿疹ができる事もあります。
心配のない脱毛に、換毛があります。犬は春ごろと秋ごろに著しく脱毛します。この現象を換毛期と呼びます。これは気温の上昇や下降に身体が反応して、それぞれの環境に適した状態に毛が生え変わる(換毛)ためのもので病気ではありません。また普段から季節に関係なく、常に少しずつ抜け代わり、そのあとに新しい毛がはえて正常な状態を保ちます。換毛期であれば、大量に毛が抜け驚くかも知れませんが特に心配ありません。
<考えられる病気~毛が抜ける>
換毛、クッシング症候群、脱毛症、寄生虫による皮膚病、ノミアレルギー、毛包虫症、疥癬、白癬、ホルモン性皮膚炎、精巣の腫瘍